大学3年の夏休みに、東京〜岡山の650キロをロードバイクで帰省旅した④【天下分け目の名古屋〜滋賀編】
名古屋を愛知県の代名詞として使うと主に岡崎市出身の人は不機嫌になるって本当ですか?
愛知と名古屋で悩んだ末に名古屋って書くことにしました。あんどうです。
だって名古屋しかわかんないんだもん。
ちなみに日本三大「県名を食ってる市名」は
神戸(兵庫県)、横浜(神奈川県)、そして名古屋(愛知県)ですよね。
イメージカラーつけたら名古屋だけめっちゃ見えにくいけどまあいっか。
8/6 6:00
さてさて電車ホテル(笑)を早朝6時に早くも追い出された私、途方に暮れます。
観光するにも早すぎるし〜出発するにもなんか早いよな〜
みたいな感じです。この時出発しておかなかったことを後悔するんですが。
とりあえず駅を出てみると
と、都会だーーーーー
え、すごない?めちゃ都会やん!なんかコクーンタワーの親戚みたいなのあるし!
高級ブランドの路面店とかあるし!
東京に住んでたはずなのに無駄に興奮しましたが、
今思えばエネルギーの無駄遣いでした。
もう一度言いますよ。
無駄でした。
でも昨日まで人工物といえば
【再登場、どこから数えて一里なのか定かではない一里塚。よく考えたら塚ですらない。】
こんなの↑しかない、みたいなレベルの山とか通ってたんですよ。もうレベルが急に変わりすぎ。
友達とすべらない話してたら小藪が紛れ込んでたみたいな衝撃。
いやーびっくりした。無駄に。
この後久々の都会を堪能しようと早朝の街を駆け巡るもやはりお店は開いておらず。
観光目的の旅ではないけど、せっかくだから少しは観光したいという欲が松本城に行ったあたりから生まれていたので
せっかくだから名古屋城の開場を待つことに。1時間くらいあったので
この後ろの道で寝て待ちました。不用心。
9:00
ー開場
寝てたら開いてました。うおー人生初名古屋城だがや。
さすがというか、なんか存在感ありますよね。これが風格かーみたいな。
やっぱ「城」って感じですよね。「Castle」とか「キャッスル」だとなんか違う。
僕は西洋かぶれなんですけど、こうして見ると日本建築もいいなあと。
【実物大のしゃちほこ。これだけで見ても特にうれしくはない。のりたま単体で食った時と同じ気持ち。】
城巡りの旅だったっけ。。。 pic.twitter.com/jgIy9NYnQQ
— あんどぅる (@kahstkgz) 2017年8月6日
開場まで待ってしまったのですぐ出発したく、一通り見て名古屋城を出ます。
意外と時間に余裕がなくなってきていたので、
楽しみだった名古屋グルメも開店前のため食べられず。
時間の都合上味噌カツも手羽先も食べられなかった…朝9時ぐらいからお店開けてよ。。。
— あんどぅる (@kahstkgz) 2017年8月6日
前日にオススメを聞いたらめちゃめちゃ色々教えてくれた名古屋出身の友人に申し訳なくなりました(謝りました)。
ていうかこんなに地元のオススメとかできる気がしない。すごい。
自分もちゃんと知っとかなきゃと反省。
9:40
滋賀に向けて出発
グルメへの未練もそこそこに、名古屋を出発します。
田舎道には辟易していたので市街地を走れる安心感に浸っているのもつかの間。
やっぱりこうなるのか。
もうね、ここまでくると運命なんでしょうね。
Googleマップは僕に自然の厳しさと愛しさと切なさと心強さを伝えようとしてくれているに違いありません。
一周回って感謝の気持ちさえ芽生えます。
愛知も名古屋を一歩出ればこういう風景が広がるんだ。都会って一部しかないんだなあー。
10:50
ー木曽川
海か。
こんな川存在するんだ。
アマゾンとか見て川だって言われても絶対信じないだろうな・・・とか思いながら、この後も長良川とか渡りました。
大自然万歳。
12:40
ー関ヶ原近辺
今日は天気良くてすごい暑いなー、と思ってたんですけど
ほぼ体温でした。
しかもこの辺り、平地なせいか日陰も風もほとんど無いので自転車をこぎ続けていると体の熱が全く逃げません。
やばい、早く日陰なりコンビニで休んで体温下げないと熱中症になる〜
なるほど。
名古屋を早く出なかったのを悔いたのはこの時です。
昼は暑すぎる。
人間、体温が上がりすぎると汗もかかなくなるんだと初めて知りました。
まあこれ、熱中症の症状らしいんですけどね。
体調悪くて人を殺しそうなくらい目つき悪くなってたので、市民を怖がらせてしまったかもしれません。サングラスしてたけど。
それでも止まるわけにいかず、本当に意識が飛びそうなくらい体調が悪かったのと関ヶ原という土地の特性上
「ここで死ぬのか俺は・・・」
みたいなことをぼんやり考えていたら
ん?
水だ。
うおわあわああああああああsjhgぅあえr
まあ飛び込みましたよね。
だってそこに川があったんだもん(錯乱)
異常なまでに上昇した体温が下がる感覚はまさに天にも昇るようでした。
みなさんも一度やればわかりますよ。
はたから見たら急に一人で川に飛び込んでる奇人ですけどね。溺れる者はなんとやらです。まあ自分から溺れにいってるんだけど。
↑放り出された荷物と自転車を川から見た図
川の力を借りてすっかり元気になった僕は、
ここからまた頑張るぞ!という気持ちと川の水特有の少しの生臭さをまといながら関ヶ原を後にします。
ちなみに道中に「小早川秀秋陣跡」みたいなのがいっぱいありましたが、僕は世界史しかやっていないので別になんとも思いませんでした。
この後めちゃめちゃ暑いのに長い登りがあったので再び本当に死にかけましたが、
登りきったところで滋賀県に突入。
この頃にはなんか頭痛とか吐き気とかし始めてたんですが気にしないふりをしました。
15:30
ー彦根市
うおおおおおおHikone City
今日の目的地である彦根市にようやく到達。どっかの県とか市に入るたび「うおお」っていう癖がつき始めてる気がする。
本当に暑かったので、距離は昨日よりだいぶ短いのにもうヘトヘトです。
みなさん、炎天下での運動は適度な休憩が大切ですよ。無茶すると本当に死ぬ。あと川に行きたくなる。
ちなみに、なんで彦根?ですが、姉の家がある=宿があるからです。
距離的にもちょうどよかったし。
ただ、問題は彼氏と同棲してるということ。ものすごい申し訳なさと居心地の悪さを抱えて一夜を明かすことになるのか・・・という恐怖に襲われました。
16:00
ー彦根城
↑卒業アルバムの集合写真で一人だけ右上に合成されてる風ひこにゃんパネル
図らずもここまでの旅で上田城、松本城、名古屋城と、城を通過してきているのでなんだか城があったらいかなきゃいけないような気になっていたので彦根城にも来ました。ひこにゃんかわいい。
一日二城がモットーです(大嘘) pic.twitter.com/rOD1omqUce
— あんどぅる (@kahstkgz) 2017年8月6日
せっかくだから天守には毎回登っているんですが、炎天下の行軍を終えたボロボロの体にはすごいダメージです。
特に彦根城はほぼハシゴじゃんみたいな異常に急な階段が多く、落ちて死んでもおかしくなかった。実際何人か死んでるでしょコレ。袴につまづいたりとか。
16:40
ーキャッスルロードで小観光
名古屋でグルメを逃した手前、何か食べなきゃ!という使命感に駆られたので少し観光することに。
↑近江牛をお安く食べる手段としてのコロッケ
↑彦根にしかお店がないらしいお菓子屋さんの「黒どら」アイス風でとてもおいしい
腰を落ち着けると2度とは自らの足で立てそうになかったので、食べ歩きで。
この通りは昔ながらの風情がある町並みでいい感じでした。
「キャッスルロード」という欧米風の名前は意味不明だけどな。
「城」と「キャッスル」は違うって言ってるじゃん。人の話聞いてないでしょ。
17:30
ー姉の家付近
18:00過ぎに家に着く、と伝えてあったのでまあちょっと早いけど〜、と思っていたら
いや「ふーん」て。
ファミマの駐車場で結局1時間くらい座り込むという謎の時間を過ごしました。
地元の高校生にめっちゃ見られるので、途中から笑顔で手を振ってたら
みんな自転車のギアを上げて逃げていきました。
世知辛すぎるだろ日本。どうなってるんだ滋賀県彦根市。
ちなみにアイスボックスにカルピス炭酸入れたら美味しかったです。
18:45
ー姉の家
実は姉とは1年半ぶりくらいの久々の再会だったのですが、なんか妙に不機嫌。
彼氏さんは仮眠中だし超居づらいじゃん。と思ったのですが、
その後だんだん機嫌は回復。
彼氏さんも話せばめっちゃいい人で、美味しい日本酒とか飲ませてくれました。
おいしい!楽しい!すごいぞ滋賀!と思ってたんですが、
さっきから鼻水と咳が止まらない。あとワキ汗がすごい。
風邪ひいてた。
まさか旅の途中で体調崩すことになろうとは・・・
しかし8/8から禅寺で修行をする予定があるしこんなところで立ち止まるわけにはいかないので、全力で就寝。
だんだん近づいて来ているらしい台風にもおびえつつ、旅の4日目は風邪で死にかけながらの幕引きとなりました。
4日目まとめ
・東海地方暑い
・小藪はマジでおもしろい
・岐阜もちょっと通った
・熱中症は自覚しないから危ないよ
・関ヶ原では人が死ぬ
・ひこにゃんは常に城にいるわけではない
・姉は彼氏の新しい髪型(パーマ)が気に入っている
・夏でも風邪はひく
次回は滋賀〜京都市、京都市〜亀岡市の2日間をまとめます。
亀岡市の日は前半が移動で、その日の後半には修行始まっていたので。それでは。
東京〜岡山チャリ帰省シリーズはこちら↓