大学3年の夏休みに、東京〜岡山の650キロをロードバイクで帰省旅した②【サイレントヒルかよ群馬〜長野編】
大雨の中気合いで東京〜群馬を駆け抜けた1日目。2日目、少し疲れた体に迫りくる試練
どうも、最近古めの映画や本の名作的なやつを見なきゃ読まなきゃという衝動に駆られているあんどうです。
ちなみに今は『ジョーズ』(1975 )見ながら記事書いてます。字幕版だから全く集中できねえ。
8/2 11:30
さて大雨も去り、昨日たどり着いた駅まで電車で戻り再開の2日目。
今日も曇天、ドロまみれの愛車を軽く掃除して出発。。 pic.twitter.com/Zrsg9MBb3C
— あんどぅる (@kahstkgz) 2017年8月2日
前日の疲れからか、少し寝すぎて昼前からのスタート。
幸い南中した太陽の強い日差しは厚い雲が遮ってくれていたため意外と快適な気温。
前日についた泥を一通り落とし、気合いを入れなおして出発。
信越本線沿いをひたすら長野方面に進みます。
道中何度も思うことですが、電車はやいね。
露骨に同じルート走ってると「なにやってんねやろ自分・・・」という気持ちにさせられます。
自分で始めたことだけどなんか虚無感。いやいや考えちゃダメだ、ペダル回すんだ。みたいな思考回路ぐるぐる。
12:30
信越本線の終点、横川駅を通過
やたら登りがきつくなってくる。
めっちゃ山やな。
まぎれもなく山やわこれは。しかも先が見えない。
ここからずっと山なのかな、とか思ってちょっと不安に。
ここまで読めばおわかりかと思いますが私、自分が通るルートの予備知識ゼロです。
ただただGoogleマップ様が示す道を進むだけの歩兵、いや騎馬兵?
なので標高差とかも知らず山に突撃すること多々ありけり。
12:00
ー碓氷峠
坂がきつくなってから調べる後手後手感です。どうやらここは碓氷峠というそこそこ有名な峠だそうで。
まあいけるでしょ〜、とか言って登ってたんですけど
・・・長すぎない?
いや高速道路あるやん。絶対しばらく街ないよこれ。
と思うも、かといって今更別ルートがあるわけでもない・・・。
後から気づいたんですが、道中に工事で通れないって標識を見てルート変えたせいで
ずっとバイパス走ってた。
なるほど歩道ないしトラックばっか走ってるわけだ。普通に危なくて死にそう。
ずっと頑張ってヒルクライムしてたわけですが、
普段乗り回してトレーニングしてるわけでもない上にフラットペダル、さらに10キロ近いバックパックを背負っている自分は登り出して2時間くらいでギブアップ。
バイパスでロードバイクを押し歩く極めて珍妙な存在と化します。
自転車を降りてさらに少し歩くと標識が。
この2時間近く、人はおろか自販機も見当たらず正直死を意識していたのでめっちゃ嬉しい。
よ、ようやく光明が!我に光を与え給え!!!!!
「もっと光を!」(Mehr Licht !)
ーヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749〜1832)が臨終の場で語ったとされる。
は?
んんん????
えっと、どこからツッコもう。
標高800ってなに?高くない??
ていうか俺今軽井沢に向かってんの?軽井沢ってそんな標高高かったのか(無知)
そんでもって
あと10kmもあるのかよ。。。
初めて色文字を使うレベルの絶望でした。思い出しても辛い。
車と山と川しかない風景をあと10kmも・・・ひ、人が恋しい・・・水分が欲しい・・・。
しかもこの霧。後でまた同じこと言うけど、
サイレントヒルかな?
標高の影響+天候でめっちゃ寒くて思わずレインコート着てしまったし。
2日目にしてリアルな死を感じるとは思いませんでした。
とはいえ歩みを止めなければ道は開けるもので、
苦しみの果てに長野との県境に到達。
うおおお長野じゃああああ pic.twitter.com/FEdcfBY70k
— あんどぅる (@kahstkgz) 2017年8月2日
この時の感動は忘れません。
苦しみの果てにあるのは長野県軽井沢町なんだな、って思いました。感涙。
ひとしきり喜んだ後、実に2時間半ぶりの下りに歓喜しつつ先を急ぎます。
すると10分ほどで軽井沢に到着。
さっきまで殺しにかかってきた山道から一転、軽井沢についた途端優雅。
— あんどぅる (@kahstkgz) 2017年8月2日
サイレントヒルかと思うくらい霧やばいし寒いけど。 pic.twitter.com/XUximTVlkw
人がいる。家がある。自販機もお店もある。
これが平和か・・・
そんな風に思いながら甘いものを貪っていました。
本来なら先を急ぐんですが、あまりにも山がつらくてしばらく人里を感じていたかったんや。。。
16:10
長めの休憩を終えて再度出発。
今日中に長野駅までは行きたい。
そんな感じで走り出してしばらくすると、
晴れてきた!!!!!!!!!
もうウキウキです。霧やら曇りやら雨ばっかりで気持ちが滅入っていたもので、
もうウキウキです。ウキウキ。
さらにいいことは重なります。
まあ物理的に当たり前なんですけど、ここから上田市くらいまで怒涛の下りが続いたんですよ。2時間くらい。
まあそりゃあんだけ登ればね・・・。って感じですけど。
晴れたし下りだしとにかく気分がいい!!最高!って感じでした。
17:15
ー小諸市あたり
晴れればあんだけ見飽きたような田舎道も清々しかったです。お日様って偉大。
18:00
ー上田市
心にゆとりができてちょっと観光なんてしちゃおうかなー、みたいな気持ちで通りがかった上田城跡とか入ってみたり。
真田丸のところなんですね。日本史には疎いので全然知りませんでした。
↑なんとも言えないクオリティで存在感を放つ兜。だいぶでかいけど別にテンションは上がらない
ここまでくれば暗くなってもあとは長野駅へ行くだけっ、ってことで
20:30
ー長野駅到着
合宿は黒姫高原ですが、今夜わざわざ長野で宿を取るのもなー。と思い輪行で黒姫駅へ。
輪行袋に自転車しまってる時にサラリーマンぽいおじさんが
「僕も自転車乗ってるんだよ!頑張ってね!」
みたいな感じで声かけてくれたのがすごく嬉しかったです人間の温もり。
にんげんっていいな・・・とぬくぬくしながら電車に乗り黒姫駅着。
駅から宿まで意外と距離あって夜の山こわ。。。とか思いながらも、
23:00
ー野尻湖畔到着
無事に第1目的地にたどり着けました。
ここで2日間過ごしたのち、次は京都を目指すことになります。
合宿のことは書いてもしょうがないので次回は8/5から。
2日目まとめ
走行距離93.6km 累計212.6km
・山はほんとにしんどい
・あと高いところは寒い
・霧は不気味
・「人」という字は人と人が支えあっている形らしい
・自販機は急になくなるから常に満タンにしとかないと死ぬ
・山あり谷あり、下りで報われた感はあった。晴れたし。
・軽井沢に別荘がほしい
・にんげんっていいな
・辛くてもとりあえず進めばなんとかなる
最後のが重要です。この後もキツイことはあっても心を無にして先に進むという技を身につけました。ありがとう碓氷峠!さようなら碓氷峠!二度と行くか!!!
というわけで次回、合宿を終えて【長野〜松本(名古屋)編】に続く。
東京〜岡山チャリ帰省シリーズはこちら↓